Webサイトのセキュリティ対策

貴社のWebサイトは安全ですか?

インターネットが社会インフラとして不可欠な存在となった現代において、Webサイトは企業や組織の「顔」であり、顧客や利用者との重要な接点です。しかし、その利便性の裏側には常にサイバー攻撃のリスクが潜んでいます。特に、リニューアルから時間が経過したWebサイトや、適切なセキュリティ対策が講じられていないWebサイトは、悪意のある攻撃者にとって格好の標的となりかねません。


サポート切れのCMSや古い言語が招く危険性

Webサイトの多くは、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)や、PHPなどのプログラミング言語で構築されています。これらのソフトウェアや言語には、定期的にセキュリティアップデートが提供され、既知の脆弱性が修正されています。しかし、サポートが終了したバージョンを使い続けたり、アップデートを怠ったりすると、以下のような深刻なリスクに晒されます。

  • 脆弱性の放置: サポートが終了したCMSや言語は、新たな脆弱性が発見されても修正されることがありません。これは、攻撃者に対して「どうぞ攻撃してください」と扉を開け放しているようなものです。
  • マルウェア感染: 脆弱性を悪用され、Webサイトにマルウェアが埋め込まれる可能性があります。訪問者のPCに感染を広げたり、個人情報を窃取したりする足がかりとなることもあります。
  • 情報漏洩: 顧客情報や機密情報が保存されているデータベースへの不正アクセスを許し、大規模な情報漏洩事件に発展するリスクがあります。
  • サイトの改ざん・停止: Webサイトの内容が書き換えられたり、最悪の場合、サイト自体が停止に追い込まれたりする可能性があります。これにより、企業の信頼失墜やビジネス機会の損失に直結します。

悪意のある攻撃から身を守るために

サイバー攻撃の手法は日々巧妙化しており、Webサイトを狙う攻撃も多岐にわたります。代表的な脅威としては、以下のようなものが挙げられます。

XSS(クロスサイトスクリプティング)

Webサイトに悪意のあるスクリプトを埋め込み、訪問者のブラウザ上で実行させる攻撃です。セッションハイジャックや個人情報の窃取などに利用されます。

SQLインジェクション

データベースへの問い合わせ(SQL)を不正に操作し、データベース内の情報を窃取したり、改ざんしたりする攻撃です。

ブルートフォースアタック

パスワードなどを総当たりで試行し、不正ログインを試みる攻撃です。単純なパスワードを設定している場合に特に危険です。

ランサムウェア

Webサイトのデータを暗号化し、復旧と引き換えに身代金を要求するマルウェアです。ビジネスの継続を困難にする深刻な被害をもたらします。

サイト乗っ取り・踏み台

Webサイトが乗っ取られ、スパムメールの送信元や他のサイバー攻撃の中継地点(踏み台)として悪用されるケースです。自社が加害者となることで、社会的信用を失うだけでなく、法的な責任を問われる可能性もあります。

これらの脅威からWebサイトを守るためには、単に「攻撃されないこと」を願うだけでなく、積極的に対策を講じる必要があります。


貴社のWebサイトを守るためのアプローチ

合同会社Vantaでは、Webアクセシビリティに特化したWeb制作で培った知見と技術を活かし、貴社のWebサイトをセキュリティリスクから守るための多角的なアプローチをご提案します。

常に最新版のCMS・言語を使用する重要性

最も基本的かつ重要な対策の一つは、Webサイトを構成するCMSやプログラミング言語を常に最新の状態に保つことです。これにより、既知の脆弱性への対策が施され、セキュリティリスクを大幅に低減できます。特に、PHPなどのサーバーサイド言語は、バージョンアップによってパフォーマンス向上だけでなく、セキュリティ強化も図られています。

CDN/WAFの導入による防御強化

CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)

Webサイトのコンテンツを世界中に分散配置されたサーバーから配信することで、表示速度を向上させるだけでなく、DDoS攻撃などの大量アクセスによる負荷を分散し、サイトダウンを防ぐ効果も期待できます。

WAF(Webアプリケーションファイアウォール)

Webアプリケーション層への攻撃(XSS、SQLインジェクションなど)を検知・防御するセキュリティシステムです。通常のファイアウォールでは防ぎきれないアプリケーション層の脆弱性を狙った攻撃からWebサイトを保護します。

メールセキュリティの強化:SPF/DKIM/DMARC

Webサイトと直接関係ないように思われるかもしれませんが、メールのセキュリティもWebサイトの信頼性に関わります。特に、Webサイトから送信されるメール(問い合わせフォームの自動返信など)がなりすましやフィッシング詐欺に悪用されないよう、以下の技術の導入を推奨します。

  • SPF(Sender Policy Framework): 送信元IPアドレスを検証し、なりすましメールを防ぐ仕組みです。
  • DKIM(DomainKeys Identified Mail): 電子署名を用いてメールの改ざんやなりすましを検知する仕組みです。
  • DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance): SPFとDKIMの結果に基づいて、なりすましメールの取り扱いを決定し、レポートを送信者に通知する仕組みです。

これらの設定を適切に行うことで、貴社のドメインが不正利用されるリスクを低減し、メールの信頼性を高めることができます。

その他、セキュリティ上心がけること

定期的なバックアップ

万が一の事態に備え、Webサイトのデータとデータベースの定期的なバックアップは必須です。これにより、攻撃やシステム障害からの迅速な復旧が可能になります。

強力なパスワードの設定と管理

管理画面へのアクセスパスワードは、複雑で推測されにくいものを設定し、定期的に変更しましょう。二段階認証の導入も有効です。

不要な機能やファイルの削除

使用していないプラグインやテーマ、テスト用のファイルなどは、脆弱性の温床となる可能性があるため、定期的に見直し、削除しましょう。

SSL/TLSの導入

Webサイトとユーザー間の通信を暗号化するSSL/TLS(HTTPS)は、情報漏洩を防ぐだけでなく、検索エンジンの評価にも影響します。

セキュリティ診断の実施

専門家による定期的なセキュリティ診断(脆弱性診断、ペネトレーションテストなど)を実施することで、潜在的なリスクを早期に発見し、対策を講じることができます。


合同会社Vantaが選ばれる理由

合同会社Vantaは、Webアクセシビリティに特化したWeb制作会社として、これまで数多くの公共機関や学術機関のWebサイト制作に携わってまいりました。その実績は、貴社のWebサイトのセキュリティと信頼性を確保する上で、大きな強みとなります。

  • 日本銀行支店、地方自治体、学術団体、大学など、高いセキュリティと信頼性が求められる組織での豊富な制作実績
  • Webアクセシビリティの知見を活かした、ユーザーにも管理者にも使いやすい安全なWebサイト構築
  • 企画から保守までワンストップでの対応

貴社のWebサイトのセキュリティ対策、リニューアルについて、ぜひ一度合同会社Vantaにご相談ください。専門知識を持ったスタッフが、貴社の状況に合わせた最適なソリューションをご提案いたします。